OFFICIAL ARCHIVE / BLACK VELOCITY

アーカイブカテゴリ: アークシティ暦片

BLACK VELOCITYの舞台・アークシティで綴る、「今日は何の日」の掌編連載です。 史実や記念日を作中へそのまま置き換えるのではなく、その日に残された問いだけを受け取り、一人の人物、一つの場所、一度の判断へ落とし込みます。 記憶、境界、責任、帰る道――都市の片隅で誰かが何を守り、何を背負ったのか。現実と物語を切り分けながら、「人を記録の外へ落とさない」ための静かな暦を綴ります。

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INDEX / LATEST FIRST24 RECORDS
UPDATE 8月15日|消さない一行 都市観測解析室では、夜間分の記録が朝の画面へ順番に送られていた。 交通量。 気象変動。 生活基盤の負荷。 いつもの項目が、確定、推定、不明の表示に分けられていく。 赤嶺凪は一つずつ確認していた。 その中に、一行だけ色の違う記録があった。 深… 読む UPDATE 8月14日|ぼやけた街 都市観測解析室の壁面に、市民公開用の人流図が映っていた。 前日のアークシティを、人がどの経路で移動したか色で示す図だ。多くの人が通った場所ほど明るく、少ない場所ほど暗く表示される。 中枢区から居住基盤区へ伸びる主要導線は、白い光になっていた… 読む UPDATE 8月13日|期限を書く 危険区画対策室の夜間表示に、一本の閉鎖線が残っていた。 基幹保守通路の接続部で、定期検査が止まっている。 設備管理側から届いた申請は、立入制限の延長を求めるものだった。 火守仁は、項目を上から確認した。 閉じる範囲。 未確認の設備。 使用で… 読む UPDATE 8月12日|空欄ではない 一般公開を終えた第七区画事故追悼施設には、献花台を照らす白い灯だけが残っていた。 人の声が消えたあとの公開区画を、黒崎玲はゆっくりと歩いた。 この場所では、いつも足音が小さくなる。そうしようと決めた覚えはない。壁際に残された名前や手書きの言… 読む