MAIN STORY / BLACK VELOCITY

本編

物語の流れに沿って、BLACK VELOCITY本編を読むためのアーカイブです。

STORY
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STORY BLACK VELOCITY|Civil Threshold Episode 1 壊れるときは、静かだ アークシティは今夜も整っていた。整いすぎていて、その奥に残ったごく小さな揺れだけが、かえって沈んで見えた。 黒崎玲は、それを見落とさなかった。 港湾区の灯りが海面に落ち、空中レーンをエアロシャトルが規則正しく流れていく。 […… 読む STORY BLACK VELOCITY|Civil Threshold Episode 2 第七区画は、まだ終わっていない 地下は静かだった。 静かすぎて、ここでは人の痛みまで記録に変わってしまいそうだった。 重力炉管理ホールの前で、二人を待っていた男がいる。 火守仁。基幹評議会管轄、危険区画対策室の上級執行調整官。 背筋はまっすぐで、動きに […… 読む STORY BLACK VELOCITY|Civil Threshold Episode 3 記録が綺麗すぎる夜 港湾区で、澪は違和感を拾った。 交換されたはずの部品が、交換されたように見える痕跡だけを残して、不自然に収まっていた。 作業ログは揃っている。だが、現物だけが別のことを語っている。 「記録が綺麗すぎる」 澪はつぶやいた。 […… 読む STORY BLACK VELOCITY|Civil Threshold Episode 4 境界は誰が決めるのか 都市は、すべてを安全にはできない。だから境界を置く。 問題は、その境界が誰のためのものなのかだった。 重力炉管理ホールで、仁が権限を通した。閉じられていた深層ログの一部が、静かに開く。 澪は息を呑んだ。 画面に浮かんでい […… 読む STORY BLACK VELOCITY: Civil Threshold Episode 5 一つの都市に、三つの正しさ 仁は、第七区画のことを詳しく語らない。 語れば、切り離したはずの時間が、自分の中でまた動き出すからだ。 それでも、彼の結論だけは変わらない。 「削る」 玲は受け止めるように言う。 「背負う」 澪は二人のあいだで、その言葉 […… 読む STORY BLACK VELOCITY: Civil Threshold Episode 6 都市は誰を守るのか 異常は、静かに始まった。 都市の表示は安定を示している。だが、実際の運用ラインは、目に見えないほどわずかに歪んでいた。 澪が言う。 「調整が早すぎる」 玲は画面を見つめたまま、低く返す。 「都市が、先に決めている」 その […… 読む STORY BLACK VELOCITY: Civil Threshold Episode 7 制限の街で、誰を守るのか 港湾区からネオン地区にかけて、人の流れが少しずつ外へ押し出されていく。 事故を防ぐための制限は、やがて暮らしそのものの形を変えはじめる。 そのとき問われるのは、都市を守ることと、人を消さないことが本当に両立できるのか、と […… 読む STORY BLACK VELOCITY: Civil Threshold Episode 8 揺らぎを背負う 街の隔離が解かれる。 澪の指が、最後のキーを押した。止められていた流れが、ゆっくりと戻り始める。 閉じられていた道がひらき、人の移動が再開する。街は再び、人の気配を取り戻していった。 同時に、都市演算の揺れが走る。 制御 […… 読む MAINLINE RECORD BLACK VELOCITY: What the City Leaves Episode 1 見せる街 人は、街そのものを見ているわけではない。 案内表示。 通知。 標識。 公開映像。 人は、それらを通して街を見る。 どこへ進めるのか。 どこで止まるべきか。 今、何が起きているのか。 都市が見せる情報によって、人 […] 読む MAINLINE RECORD BLACK VELOCITY: What the City Leaves Episode 2 出さない理由 公開情報局での勤務が始まって三日目。 凪の作業卓には、朝から複数の記録画面が開かれていた。 過去の案内通知。 市民反応。 人流変化。 表示切替履歴。 判断理由。 都市観測解析室と、扱っている情報はよく似ている。 […] 読む