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有給休暇って何? 休んでも給料が出るの?――仕事を休んでも、賃金が支払われる休暇――2026/08/21 四人で学ぶ、キホンのキ

四人で学ぶ、キホンのキ
有給休暇って何? 休んでも給料が出るの?――仕事を休んでも、賃金が支払われる休暇――2026/08/21  四人で学ぶ、キホンのキ

今回の一言
有給休暇とは、仕事を休んでも賃金が支払われる、法律で定められた休暇です。

導入
休憩時間。
澪が会社の予定表を見ながら、凪に声をかけた。

「凪先生、『来月、有給を取ります』ってよく言いますけど、有給って会社からもらうサービスなんですか?」

「会社独自のサービスではありません。条件を満たした労働者に認められる、法律上の休暇です」

「ということは、本当に休んでもお給料が出るんですか?」

「はい。それが『有給』です。今日はそこから整理しましょう」

基本のキ
① 有給休暇って何?

正式には、年次有給休暇といいます。
普段なら働く日に休んでも、賃金が支払われる休暇です。
体を休めるだけでなく、

  • 旅行

  • 家族との時間

  • 趣味

  • 私用

などにも使えます。
原則として、何のために休むのかは問いません。 (厚生労働省⁠)

「病気のときだけに使うものではないんですね」

「はい。休養でも旅行でも構いません」

② いつからもらえるの?

一般的な労働者の場合、

  • 雇われてから6か月継続して働いている

  • その期間の全労働日の8割以上出勤している

という条件を満たすと、最初に10日の有給休暇が付与されます。 (厚生労働省⁠)

「入社した初日から10日あるわけではないんですね」

「法律上の基本は、入社から6か月後です。ただし、会社がそれより早く付与する制度にしていることもあります」

③ 長く働くと増えるの?

はい。
一般的な労働者なら、

  • 6か月 → 10日

  • 1年6か月 → 11日

  • 2年6か月 → 12日

  • 3年6か月 → 14日

  • 4年6か月 → 16日

  • 5年6か月 → 18日

  • 6年6か月以上 → 20日

と増えていきます。 (厚生労働省⁠)

「長く働くほど、毎年もらえる日数も増えるんですね」

④ パートやアルバイトにも有給はあるの?

「有給って正社員だけですよね?」

「違います」
パートやアルバイトでも、条件を満たせば有給休暇があります。
勤務日数が少ない人には、その働き方に応じた日数が付与される仕組みがあります。 (厚生労働省⁠)

「雇用形態だけで『有給なし』になるわけではないんですね」

「『アルバイトだから有給はない』と決めつけるな。働き方と条件を確認する」

⑤ 有給を取りたいと言ったら、会社は断れる?

「忙しい日に『有給を取りたい』と言ったら、会社から駄目と言われることもありますよね?」

「原則として、有給休暇は労働者が希望する時季に取得します」
ただし、その日に休まれると事業の正常な運営を妨げる場合には、会社が別の日へ変更を求めることがあります。
これを時季変更権といいます。 (働き方・休み方改善ポータルサイト⁠)

「会社が自由に『忙しいから有給禁止』にできるわけではないんですね」

「はい。単に会社にとって都合が悪いというだけで、好きなように拒否できる制度ではありません」

⑥ 「年5日は取らないといけない」って本当?

本当です。
年10日以上の有給休暇が付与される労働者については、会社は付与日から1年以内に、少なくとも5日取得させる必要があります。 (働き方改革推進支援センター⁠)
本人が自分で5日以上取っていれば、それでかまいません。
取れていない場合には、会社が本人の意見を聞いたうえで取得日を指定することがあります。

「『有給があるけど、一日も取らせない』では駄目なんですね」

「休暇を制度として置くだけでは足りない。一定の日数は、実際に休ませる責任が会社側にもある」

⑦ 使わなかった有給はどうなるの?

「今年使わなかったら、全部なくなりますか?」

「すぐにはなくなりません」
年次有給休暇の権利は2年間です。
そのため、前年に使わなかった有給は翌年へ繰り越せます。 (チェック労働⁠)

「でも、ずっと貯め続けられるわけではないんですね」

「そうです。有給は本来、実際に休むための制度です」

よくある勘違い
「有給は正社員だけ」

違います。
パートやアルバイトでも、条件を満たせば有給休暇があります。 (厚生労働省⁠)

「有給を取るには、特別な理由が必要」
これも違います。
原則として、休養でも旅行でも私用でも、利用目的は問いません。 (厚生労働省⁠)

「会社が忙しければ、有給を全部断れる」

これも違います。
会社が別の日への変更を求められるのは、休まれることで事業の正常な運営を妨げる場合です。 (働き方・休み方改善ポータルサイト⁠)

「休むことは、働いていない時間ではない。働き続けるために必要な時間でもある」

今日のまとめ
📌 有給休暇は、休んでも賃金が支払われる休暇
📌 一般的には、入社6か月後・8割以上出勤で最初の10日が付与される
📌 勤続年数が増えると、付与日数も増える
📌 パートやアルバイトにも有給はある
📌 原則として、使う理由は問われない
📌 年10日以上付与される人には、会社が年5日以上取得させる義務がある
📌 使わなかった有給は翌年へ繰り越せるが、権利は2年間

今日の一言

「休むことは、働くことの反対ではありません。働き続けるために必要な時間です」

この回のポイント
有給休暇とは?
仕事を休んでも賃金が支払われる、法律で認められた休暇。
いつもらえる?
一般的には、
入社から6か月

8割以上出勤

最初の10日
正社員じゃなくても?
パート・アルバイトでも条件を満たせば有給あり。
会社に断られる?
原則として希望した時季に取得できます。
ただし、事業の正常な運営を妨げる場合には、別の日への変更を求められることがあります。
年5日のルール
年10日以上の有給が付与される人については、会社は年5日以上を確実に取得させる必要があります。 (働き方改革推進支援センター⁠)
よくある勘違い

  • 正社員にしかない → 違う

  • 病気のときしか使えない → 違う

  • 取得理由を限定される → 原則違う

  • 会社が自由に全部拒否できる → 違う

  • 何年でも無制限に貯められる → 違う