今回の一言
住民税とは、住んでいる地域の行政サービスを支えるために、都道府県と市区町村へ納める税金です。
導入
給与明細を見ていた澪が、「住民税」と書かれた欄を指さした。
澪
「凪先生、昨日は所得税と消費税について教えてもらいました。でも、給料からは住民税も引かれていますよね」
凪
「住民税は、住んでいる地域へ納める税金です」
澪
「所得税とは何が違うんですか?」
凪
「大きな違いは、納める相手と、税額を決める時期です」
基本のキ
① 住民税って何?
凪
住民税とは、都道府県と市区町村へ納める地方税です。
一般に、
-
都道府県へ納める税金
-
市区町村へ納める税金
を合わせて「住民税」と呼びます。
集められた税金は、学校、福祉、防災、ごみ収集、道路や公園の整備など、地域の行政サービスを支えるために使われます。
澪
「自分が住んでいる地域を支える税金なんですね」
② 所得税とは何が違うの?
凪
所得税は、国へ納める国税です。
住民税は、都道府県や市区町村へ納める地方税です。
もう一つ重要なのが、税額を決める時期です。
所得税は、基本的にその年の所得に対してかかります。
一方、住民税は、前年の所得をもとに計算されます。
澪
「今年払っている住民税は、去年の所得をもとに決まっているんですか?」
凪
「その通りです」
③ なぜ就職2年目に手取りが減ることがあるの?
澪
「就職して2年目になると、手取りが減ることがあると聞きました」
凪
「住民税が始まることが、理由の一つです」
前年にほとんど所得がなかった新入社員は、就職した最初の年には住民税がかからない場合があります。
しかし、働き始めた年の所得をもとに、翌年から住民税がかかるようになります。
そのため、給料が大きく変わらなくても、2年目から手取りが減ったように感じることがあります。
ただし、就職前にアルバイトなどで一定の所得があった場合は、最初の年から住民税がかかることもあります。
澪
「急に税金が増えたのではなく、去年働いた分が後から来るんですね」
④ どうやって払うの?
凪
会社員などの給与所得者は、通常、毎月の給料から住民税が差し引かれます。
これを特別徴収といいます。
前年の所得から計算された住民税を、原則として6月から翌年5月までの給料から分けて納めます。
自営業者など、給料から差し引かれない人には、自治体から納付書が送られます。
自分で納める方法を普通徴収といい、一般には年4回に分けて納めます。
⑤ 仕事を辞めても住民税はなくならないの?
澪
「仕事を辞めて収入がなくなったら、住民税もすぐになくなりますか?」
凪
「すぐになくなるとは限りません」
住民税は前年の所得をもとに決まるため、今年の収入が減ったり、仕事を辞めたりしても、前年分の住民税を納める必要があります。
仁
「去年得た所得への負担だ。現在の収入が減っても、過去の所得に対する税額は残る」
澪
「退職するときは、その後の住民税も考えておいた方がいいんですね」
凪
「はい。給与から引けなくなった分を、自分で納めることもあります」
よくある勘違い
「今月の給料が増えたから、今月の住民税も増える」
凪
住民税は、現在の月収だけを見て、その月ごとに決められているわけではありません。
前年の所得をもとに年間の税額が決まり、それを分けて納めるのが基本です。
そのため、今年の収入が減っても、すぐに住民税が下がるとは限りません。
「住民税は市区町村だけに納める税金」
住民税には、市区町村へ納める分と、都道府県へ納める分があります。
実際の納付では、通常、二つをまとめて市区町村が扱います。
今日のまとめ
📌 住民税は、住んでいる地域へ納める地方税
📌 地域の教育、福祉、防災、ごみ収集などを支えている
📌 所得税は国へ、住民税は都道府県と市区町村へ納める
📌 住民税は、前年の所得をもとに決まる
📌 会社員は、原則として6月から翌年5月まで給料から差し引かれる
📌 退職しても、前年の所得に対する住民税が残ることがある
今日の一言
玲
「今払っている税金には、去年の自分が得たものと、今暮らしている場所の両方が映っています」
この回のポイント
住民税とは?
住んでいる地域の行政サービスを支えるために、都道府県と市区町村へ納める税金。
所得税との違い
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所得税:国へ納める
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住民税:都道府県と市区町村へ納める
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所得税:基本的にその年の所得にかかる
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住民税:前年の所得をもとに決まる
会社員の場合
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給料から毎月差し引かれる
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原則として6月から翌年5月まで納める
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就職2年目から手取りが減ることがある
よくある勘違い
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住民税は、今月の給料だけで決まるわけではない
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退職すれば、すぐに支払わなくてよくなるわけではない
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市区町村へ納める分だけでなく、都道府県分も含まれる
