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住民税って何?――今年の給料から引かれる、去年の所得にかかる税金――2026/08/07 四人で学ぶ、キホンのキ

四人で学ぶ、キホンのキ
住民税って何?――今年の給料から引かれる、去年の所得にかかる税金――2026/08/07 四人で学ぶ、キホンのキ

今回の一言

住民税とは、住んでいる地域の行政サービスを支えるために、都道府県と市区町村へ納める税金です。


導入

給与明細を見ていた澪が、「住民税」と書かれた欄を指さした。

「凪先生、昨日は所得税と消費税について教えてもらいました。でも、給料からは住民税も引かれていますよね」

「住民税は、住んでいる地域へ納める税金です」

「所得税とは何が違うんですか?」

「大きな違いは、納める相手と、税額を決める時期です」


基本のキ

① 住民税って何?

住民税とは、都道府県と市区町村へ納める地方税です。

一般に、

  • 都道府県へ納める税金

  • 市区町村へ納める税金

を合わせて「住民税」と呼びます。

集められた税金は、学校、福祉、防災、ごみ収集、道路や公園の整備など、地域の行政サービスを支えるために使われます。

「自分が住んでいる地域を支える税金なんですね」


② 所得税とは何が違うの?

所得税は、国へ納める国税です。

住民税は、都道府県や市区町村へ納める地方税です。

もう一つ重要なのが、税額を決める時期です。

所得税は、基本的にその年の所得に対してかかります。

一方、住民税は、前年の所得をもとに計算されます。

「今年払っている住民税は、去年の所得をもとに決まっているんですか?」

「その通りです」


③ なぜ就職2年目に手取りが減ることがあるの?

「就職して2年目になると、手取りが減ることがあると聞きました」

「住民税が始まることが、理由の一つです」

前年にほとんど所得がなかった新入社員は、就職した最初の年には住民税がかからない場合があります。

しかし、働き始めた年の所得をもとに、翌年から住民税がかかるようになります。

そのため、給料が大きく変わらなくても、2年目から手取りが減ったように感じることがあります。

ただし、就職前にアルバイトなどで一定の所得があった場合は、最初の年から住民税がかかることもあります。

「急に税金が増えたのではなく、去年働いた分が後から来るんですね」


④ どうやって払うの?

会社員などの給与所得者は、通常、毎月の給料から住民税が差し引かれます。

これを特別徴収といいます。

前年の所得から計算された住民税を、原則として6月から翌年5月までの給料から分けて納めます。

自営業者など、給料から差し引かれない人には、自治体から納付書が送られます。

自分で納める方法を普通徴収といい、一般には年4回に分けて納めます。


⑤ 仕事を辞めても住民税はなくならないの?

「仕事を辞めて収入がなくなったら、住民税もすぐになくなりますか?」

「すぐになくなるとは限りません」

住民税は前年の所得をもとに決まるため、今年の収入が減ったり、仕事を辞めたりしても、前年分の住民税を納める必要があります。

「去年得た所得への負担だ。現在の収入が減っても、過去の所得に対する税額は残る」

「退職するときは、その後の住民税も考えておいた方がいいんですね」

「はい。給与から引けなくなった分を、自分で納めることもあります」


よくある勘違い

「今月の給料が増えたから、今月の住民税も増える」

住民税は、現在の月収だけを見て、その月ごとに決められているわけではありません。

前年の所得をもとに年間の税額が決まり、それを分けて納めるのが基本です。

そのため、今年の収入が減っても、すぐに住民税が下がるとは限りません。


「住民税は市区町村だけに納める税金」

住民税には、市区町村へ納める分と、都道府県へ納める分があります。

実際の納付では、通常、二つをまとめて市区町村が扱います。


今日のまとめ

📌 住民税は、住んでいる地域へ納める地方税

📌 地域の教育、福祉、防災、ごみ収集などを支えている

📌 所得税は国へ、住民税は都道府県と市区町村へ納める

📌 住民税は、前年の所得をもとに決まる

📌 会社員は、原則として6月から翌年5月まで給料から差し引かれる

📌 退職しても、前年の所得に対する住民税が残ることがある


今日の一言

「今払っている税金には、去年の自分が得たものと、今暮らしている場所の両方が映っています」


この回のポイント

住民税とは?

住んでいる地域の行政サービスを支えるために、都道府県と市区町村へ納める税金。

所得税との違い

  • 所得税:国へ納める

  • 住民税:都道府県と市区町村へ納める

  • 所得税:基本的にその年の所得にかかる

  • 住民税:前年の所得をもとに決まる

会社員の場合

  • 給料から毎月差し引かれる

  • 原則として6月から翌年5月まで納める

  • 就職2年目から手取りが減ることがある

よくある勘違い

  • 住民税は、今月の給料だけで決まるわけではない

  • 退職すれば、すぐに支払わなくてよくなるわけではない

  • 市区町村へ納める分だけでなく、都道府県分も含まれる