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手取りって、どうやって決まるの?――給料から、税金や社会保険料を引いた残り――2026/08/17 四人で学ぶ、キホンのキ

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手取りって、どうやって決まるの?――給料から、税金や社会保険料を引いた残り――2026/08/17 四人で学ぶ、キホンのキ

今回の一言

手取りとは、会社から支給される給料から、税金や社会保険料などを差し引いて、実際に受け取るお金です。


導入

給与明細を見ていた澪が、数字を見比べていた。

「凪先生。給料は30万円って書いてあるのに、銀行に振り込まれる金額は30万円じゃないですよね」

「はい。その実際に受け取る金額を『手取り』と呼びます」

「何がそんなに引かれているんですか?」

「大きく分けると、税金と社会保険料です」


基本のキ

① 手取りって何?

まず、会社から支給される給料の合計があります。

例えば、

  • 基本給

  • 残業代

  • 各種手当

などを合わせた金額です。

そこから税金や社会保険料などが差し引かれ、最後に残った金額が実際に振り込まれます。

簡単にすると、

支給される給料 − 引かれるお金 = 手取り

です。

「給料と手取りは、同じ意味ではないんですね」


② 何が引かれるの?

会社員の給与から主に差し引かれるのは、次のようなものです。

税金

  • 所得税

  • 住民税

社会保険料

  • 健康保険料

  • 厚生年金保険料

  • 雇用保険料

  • 条件に当てはまる人は介護保険料

厚生年金や健康保険の保険料は、給与などをもとに計算され、会社員の場合は会社側も負担しています。厚生年金保険料は事業主と本人が半分ずつ負担します。

「今まで勉強してきたものが、全部ここに出てくるんですね」

「給与明細は、ここまでの話をまとめて見る場所とも言えます」


③ 所得税はどうやって引かれるの?

所得税は、毎月の給与からあらかじめ差し引かれます。

これを源泉徴収といいます。

給与額や扶養親族などの状況をもとに、その月に差し引く所得税額が決まります。2026年分についても、国税庁が給与の源泉徴収に使う税額表を定めています。

「毎月払って、それで終わりなんですか?」

「最終的には年末調整などで、その年に納める所得税との差を精算します」


④ 住民税は少し違う

「住民税も毎月引かれていますよね」

「はい。ただし、所得税とは時期の考え方が違います」

会社員の住民税は、基本的に前年の所得をもとに計算され、6月から翌年5月までの給与から差し引かれます。

「今年の給料だけで決まっているわけではないんですね」

「そうです」

例えば前年に収入が増えていると、今年6月から住民税が増えて、手取りが減ることがあります。


⑤ 給料が増えたら、その分だけ手取りも増える?

「給料が1万円増えたら、手取りも1万円増えますか?」

「通常は、そうはなりません」

給料が増えると、それに伴って所得税や社会保険料なども変わることがあるからです。

つまり、

給料が1万円増えた
= 手取りもそのまま1万円増える

とは限りません。

「だから『額面が上がったのに、思ったほど増えていない』ってことがあるんですね」

「はい」

「給料を見るなら、支給額だけではなく、最終的にいくら残るのかまで確認することだ」


⑥ 同じ給料でも手取りが違うことはある?

「同じ30万円の給料なら、誰でも手取りは同じですか?」

「いいえ」

例えば、

  • 扶養している家族がいるか

  • 年齢

  • 前年の所得

  • 加入している健康保険

  • 住んでいる地域や住民税の状況

  • 会社独自の控除があるか

などによって、給与から差し引かれる金額は変わります。

また、厚生年金などの社会保険料は、単純にその月の給料へ毎回そのまま料率を掛けるのではなく、原則として標準報酬月額を使って計算します。

「同じ額面なら、必ず同じ手取りになるわけではないんですね」


よくある勘違い

「月給30万円=30万円振り込まれる」

違います。

給与から税金や社会保険料などが引かれた後の金額が、実際の手取りになります。


「給料が増えたら、増えた分が全部手取りになる」

これも違います。

給料が増えると、税金や社会保険料の負担も変わることがあります。

ただし、

税金が増えるから、給料を増やさない方が必ず得

ということでもありません。

手取りの増え方と、収入全体を分けて考える必要があります。


「会社に引かれている社会保険料は、それが全部」

会社員の厚生年金などは、給与から引かれる本人負担分とは別に、会社も保険料を負担しています。

「給与明細に見える金額だけが、働く人のために使われている費用のすべてではない」


今日のまとめ

📌 手取りは、実際に自分が受け取る金額

📌 給料から税金や社会保険料などが差し引かれる

📌 主な税金は所得税と住民税

📌 主な社会保険料は健康保険・厚生年金・雇用保険など

📌 給料が増えても、その金額がそのまま全部手取りになるわけではない

📌 同じ給料でも、人によって手取りが違うことがある


今日の一言

「大切なのは、いくら書かれているかだけではなく、最後にいくら残るのかです」


この回のポイント

手取りとは?

給料から税金や社会保険料などを差し引き、実際に受け取る金額。

給料から主に引かれるもの

税金

  • 所得税

  • 住民税

社会保険料

  • 健康保険

  • 厚生年金

  • 雇用保険

  • 条件によって介護保険

一番簡単に考えると

給料
− 税金
− 社会保険料など
= 手取り

手取りが変わる理由

  • 給料が変わった

  • 社会保険料が変わった

  • 住民税が変わった

  • 扶養などの条件が変わった

よくある勘違い

  • 給料=手取り → 違う

  • 給料が1万円増えれば手取りも必ず1万円増える → 違う

  • 同じ給料なら全員同じ手取り → 違う