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夜勤手当と深夜手当って、何が違うの?――法律で決まっている割増と、会社が決める手当――2026/09/01 四人で学ぶ、キホンのキ

四人で学ぶ、キホンのキ
夜勤手当と深夜手当って、何が違うの?――法律で決まっている割増と、会社が決める手当――2026/09/01 四人で学ぶ、キホンのキ

今回の一言

深夜手当は、22時から翌5時まで働いたときに法律上必要になる割増賃金。夜勤手当は、会社が夜勤に対して独自に設ける手当です。


導入

昨日、深夜労働について聞いた澪が、求人票を見ていた。

「凪先生。この求人には『夜勤手当1回8,000円』って書いてあります」

「はい」

「昨日の深夜手当とは違うんですか?」

「似ていますが、同じとは限りません」

「法律で必要なものと、会社が独自に決めるものを分けて考える」


基本のキ

① 深夜手当って何?

まず昨日のおさらいです。

一般に「深夜手当」と呼ばれるものは、法律上の深夜割増賃金です。

原則として、

22時から翌5時

まで働いた時間には、通常の賃金に25%以上を上乗せする必要があります。

例えば、通常の1時間分の賃金が1,500円なら、

1,500円 × 1.25 = 1,875円

という考え方です。

「これは会社が好きに決めるものではないんですね」

「はい。法律上必要な割増です」


② 夜勤手当って何?

「じゃあ夜勤手当は?」

夜勤手当は、会社が夜勤という働き方に対して独自に設けている手当です。

例えば、

夜勤1回につき5,000円

夜勤1回につき8,000円

などと決めることがあります。

病院などでも、深夜割増とは別に定額の夜勤手当を支払ったり、夜勤手当の中に深夜割増相当額を含めたりする例があります。

「会社によって金額も仕組みも違うんですね」

「そうです」


③ 一番簡単な違いは?

こう分けると分かりやすいです。

深夜手当

22時~翌5時に働いた時間

に対して、

法律で25%以上の割増が必要。

夜勤手当

夜勤という勤務そのもの

に対して、

会社が独自に決めて支給する手当。

「深夜手当は法律、夜勤手当は会社なんですね」

「まずはそれを覚えてください」


④ 夜勤しても深夜手当が付かない時間がある?

「夜勤なら、働いた時間全部が25%増しになりますか?」

「いいえ」

例えば、

20時~翌5時

の夜勤だったとします。

法律上の深夜割増になるのは、

22時~翌5時

の部分です。

20時から22時までは、「夜勤」と呼ばれる勤務中でも、深夜割増の対象時間ではありません。

「夜勤と深夜労働は、ぴったり同じではないんですね」


⑤ 夜勤手当があれば、深夜割増はいらない?

「会社から夜勤手当8,000円をもらっていたら、深夜手当は別にもらえないんですか?」

「これは会社の賃金制度を確認する必要があります」

夜勤手当とは別に深夜割増を支払う会社もあります。

一方で、夜勤手当の中に深夜割増分を含めて支払う形もあります。実際、医療現場でも両方の方式があります。

ただし、どの方式でも、最終的には法律で必要な22時~翌5時の25%以上の深夜割増を満たす必要があります。

「名前が『夜勤手当』だから十分とは限らない。法律上必要な額が支払われているかを見る」


⑥ 例えばどうなる?

分かりやすい例で考えましょう。

ある会社で、

通常の時給:1,500円

夜勤:22時~翌5時

だったとします。

法律上、深夜時間帯には少なくとも、

1時間につき375円の上乗せ

が必要です。

7時間すべてが深夜時間帯なら、

375円 × 7時間 = 2,625円

が深夜割増分の基本的なイメージです。

会社がこれとは別に、

夜勤1回5,000円

という夜勤手当を支給する制度にしている場合もあります。

「法律で必要な割増に、会社独自の手当が加わる場合もあるんですね」

「はい。ただし実際の給与計算は、会社の賃金規程を確認する必要があります」


⑦ 夜勤手当が高ければ、給料も必ず高い?

「じゃあ『夜勤手当1万円』の会社なら、かなり条件がいいんですか?」

「手当だけでは判断できません」

確認したいのは、

  • 基本給はいくらか

  • 夜勤は何時間か

  • 月に何回あるか

  • 夜勤手当に深夜割増が含まれているか

  • 残業が発生するか

  • 休憩や仮眠時間はどう扱われるか

です。

「一回の手当額だけではなく、勤務全体を見る」


よくある勘違い

「夜勤手当と深夜手当は同じもの」

同じとは限りません。

深夜手当
→ 法律上の深夜割増

夜勤手当
→ 会社が夜勤に対して設ける手当

です。


「夜勤なら勤務時間全部が25%増し」

違います。

法律上の深夜割増になるのは、原則として、

22時~翌5時

です。


「夜勤手当があれば、深夜割増は考えなくていい」

これも違います。

夜勤手当の支払い方法にかかわらず、法律で必要な深夜割増を満たしている必要があります。


「夜勤手当は法律で金額が決まっている」

法律が定めているのは、22時から翌5時までの25%以上の深夜割増です。

「夜勤1回○円」という会社独自の夜勤手当の金額が、全国一律で法律によって決められているわけではありません。


今日のまとめ

📌 深夜手当は、22時~翌5時の法律上の割増賃金

📌 深夜割増は25%以上

📌 夜勤手当は、会社が夜勤に対して独自に設ける手当

📌 夜勤と深夜労働は同じ意味ではない

📌 夜勤手当とは別に深夜割増を支払う会社もある

📌 夜勤手当に深夜割増分を含める方式もある

📌 大切なのは、法律上必要な深夜割増がきちんと支払われているか


今日の一言

「同じ夜に働いて得るお金でも、何に対して支払われているのかは違います」


この回のポイント

深夜手当とは?

原則22時~翌5時に働いた時間に対する、法律上の割増賃金。

25%以上

夜勤手当とは?

夜勤という勤務に対して、会社が独自に設定する手当。

例えば、

夜勤1回5,000円

など。

一番簡単な違い

深夜手当
法律で必要

夜勤手当
会社の制度

夜勤なら全部25%増し?

いいえ。

法律上の深夜時間帯は、

22時~翌5時

です。

夜勤手当があれば?

まず、

深夜割増とは別なのか

夜勤手当に含まれているのか

を確認します。

求人を見るなら

  • 基本給

  • 夜勤手当はいくら?

  • 1回何時間勤務?

  • 月に何回?

  • 深夜割増は別途支給?

  • 夜勤手当に含まれる?

まで見る。

よくある勘違い

  • 夜勤手当=深夜手当 → 同じとは限らない

  • 夜勤なら全部25%増し → 違う

  • 夜勤手当の金額は法律で決まっている → 違う

  • 夜勤手当があれば深夜割増は無関係 → 違う