今回の一言
GDPとは、一定期間に国内で新しく生み出された物やサービスの価値を合計したものです。
導入
朝のニュースを見ていた澪が、画面に表示された数字を指さした。
澪
「凪先生、『GDPが増えた』『GDPが減った』って聞きますけど、何を数えているんですか?」
凪
「国内で新しく生み出された、物やサービスの価値です」
澪
「商品だけではなく、サービスも入るんですね」
凪
「はい。今日は、GDPが何を表しているのかを整理しましょう」
基本のキ
① GDPって何?
凪
GDPは、英語の「Gross Domestic Product」を短くした言葉です。
日本語では、国内総生産といいます。
一定の期間に、国内で新しく生み出された物やサービスの価値を合計したものです。
例えば、
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工場で作られた自動車
-
店で販売された料理
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美容院のサービス
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病院で行われた診療
-
企業が開発したシステム
-
建設された住宅
などが含まれます。
澪
「形のある物だけではないんですね」
凪
「人が提供したサービスにも、経済的な価値があります」
② なぜ「国内」なの?
澪
「日本人が作った物を数えるのではないんですか?」
凪
「GDPで大切なのは、誰が作ったかより、どこで生み出されたかです」
日本国内で活動する外国企業が生み出した価値は、日本のGDPに含まれます。
反対に、日本企業が海外の工場で生み出した価値は、その国のGDPに含まれます。
澪
「国籍ではなく、場所で分けるんですね」
③ GDPが増えるとどうなるの?
凪
GDPが増えるということは、国内で生み出された物やサービスの価値が、以前より大きくなったということです。
一般には、
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商品やサービスがよく売れる
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企業の生産が増える
-
雇用や収入が増えやすくなる
-
新しい設備や事業への投資が進む
といった動きにつながることがあります。
澪
「昨日の『景気が良い』状態と関係しているんですね」
凪
「はい。GDPは景気を見るための代表的な数字の一つです」
④ GDPが減るとどうなるの?
凪
GDPが減るということは、国内で生み出された価値が、以前より小さくなったということです。
その背景には、
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商品が売れなくなる
-
企業の生産が減る
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設備投資が控えられる
-
消費する人が減る
といった動きがある場合があります。
これが長く続くと、雇用や給料にも影響することがあります。
仁
「数字が縮むだけではない。仕事を減らす判断や、投資を止める判断につながることがある」
⑤ GDPが増えれば、みんな豊かになるの?
澪
「GDPが増えたら、みんなの暮らしも良くなるんですか?」
凪
「必ずしも、全員が同じように豊かになるとは限りません」
GDPが増えても、
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給料があまり増えない
-
物価が大きく上がる
-
一部の企業や地域だけが成長する
-
人によって受け取る利益に差がある
ということがあります。
また、家事や地域の助け合いなど、市場でお金のやり取りが行われない活動は、GDPに十分表れないことがあります。
澪
「GDPだけでは、暮らしのすべては分からないんですね」
凪
「その通りです。重要な数字ですが、万能ではありません」
よくある勘違い
「GDPが大きい国ほど、全員が豊か」
凪
GDPは、国全体で生み出された価値の大きさを表します。
しかし、人口が多い国はGDPも大きくなりやすいため、一人ひとりの暮らしを見るには、人口で割った一人当たりGDPなども使われます。
それでも、収入の差や生活の安心まで、すべて分かるわけではありません。
仁
「国全体の大きさと、個人の暮らしを混同するな」
今日のまとめ
📌 GDPは、国内で新しく生み出された物やサービスの価値の合計
📌 誰が作ったかではなく、どこで生み出されたかで考える
📌 GDPが増えると、経済活動が活発になっている可能性がある
📌 GDPが減ると、消費や生産が弱くなっている可能性がある
📌 GDPだけで、暮らしの豊かさをすべて判断することはできない
今日の一言
玲
「国の大きさを示す数字と、人の暮らしの重さは、同じではありません」
この回のポイント
GDPとは?
一定期間に、国内で新しく生み出された物やサービスの価値を合計したもの。
GDPが増えると
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生産や消費が活発になりやすい
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企業の売上や投資が増えることがある
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雇用や収入に良い影響が出ることがある
GDPが減ると
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商品やサービスが売れにくくなる
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生産や設備投資が減りやすい
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雇用や給料に影響することがある
よくある勘違い
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GDPが増えても、全員の暮らしが同じように良くなるとは限らない
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GDPの大きさだけで、国民一人ひとりの豊かさは判断できない
