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シフト勤務って何? 勤務時間はどう決まるの?――毎日同じ時間ではなく、勤務表によって働く日や時間が決まる――2026/09/02 四人で学ぶ、キホンのキ

四人で学ぶ、キホンのキ
シフト勤務って何? 勤務時間はどう決まるの?――毎日同じ時間ではなく、勤務表によって働く日や時間が決まる――2026/09/02  四人で学ぶ、キホンのキ

今回の一言
シフト勤務とは、一定期間ごとに作られる勤務表によって、働く日や時間が決まる働き方です。
※今回は、週ごと・月ごとなどに勤務日や勤務時間を決めるタイプの「シフト制」を中心に扱います。厚生労働省も、契約時には労働日や労働時間を確定せず、一定期間ごとのシフト表などで具体的な勤務が決まる形を「いわゆるシフト制」として整理しています。

導入
勤務表を見ていた澪が、凪に声をかけた。

「凪先生。『シフト勤務』って、毎月会社が好きなように勤務時間を決める働き方なんですか?」

「会社だけで何でも自由に決めてよい、という意味ではありません」

「じゃあ、どうやって決まるんですか?」

「労働契約や職場のルールをもとに、勤務日や勤務時間をシフト表で具体的に決めます」

「シフト制でも、働く条件が曖昧でよいわけではない」

基本のキ
① シフト勤務って何?

例えば、毎週、
月~金 9時~18時
と決まっている働き方なら、勤務時間はほぼ固定されています。
一方、シフト勤務では、
月曜 9時~18時
火曜 休み
水曜 12時~21時
木曜 8時~17時
金曜 休み
というように、働く日や時間が変わることがあります。
病院、介護施設、ホテル、飲食店、小売店などでよく見られる働き方です。

「毎日同じ時間に働くとは限らないんですね」

② シフトは誰が決めるの?

「じゃあ、私が希望を出せば、その通りになりますか?」

「希望を提出する職場は多いですが、希望がそのまま確定するとは限りません」
例えば会社は、

  • 必要な人数

  • 営業時間

  • 仕事量

  • 他の人の勤務

  • 労働者から出された希望

などを考えながらシフトを組みます。
ただし厚生労働省は、シフト制について、会社が一方的に決めるのではなく、シフト作成のルールを労使で話し合って定めておくことが望ましいとしています。

「希望=確定ではないけれど、会社が何でも勝手に決めていいわけでもないんですね」

③ いつシフトが分かるの?

これは職場によって違います。
例えば、

  • 1か月ごと

  • 2週間ごと

  • 1週間ごと

などがあります。
大切なのは、いつまでに希望を出すのか、いつシフトが確定するのかをあらかじめ分かるようにしておくことです。
厚生労働省も、

  • 労働者の意見をいつ聞くか

  • 確定したシフトをいつ通知するか

  • どの方法で知らせるか

などを事前に決めておくことを挙げています。

「来週の勤務が直前まで分からないと、生活の予定も立てにくいですもんね」

「シフトは勤務だけでなく、生活時間にも関わります」

④ 「シフトによる」だけで何でもいいの?

「求人や契約書に『勤務時間はシフトによる』って書いてあることがあります」

「それだけで十分とは限りません」
労働契約を結ぶときには、始業・終業時刻や休日などの労働条件を明示する必要があります。
すでに勤務時間が決まっている日については、単に「シフトによる」とするだけではなく、具体的な時間を示すなどの対応が必要です。
休日の曜日がまだ決まっていなくても、どういう考え方で休日を設定するのかは明示する必要があります。

「働く日も時間も、すべて会社任せで何も分からない。そんな契約でよいわけではない」

⑤ 一度決まったシフトを会社が変えてもいい?

「シフトが決まったあと、『明日は休みにします』『代わりに土曜日出てください』って会社が変更するのは?」

「ここは重要です」
一度確定した労働日や労働時間を変更することは、労働条件の変更に当たります。
厚生労働省の留意事項では、確定後のシフト変更は、原則として会社と労働者が合意したうえで行うよう示されています。
そのため、

  • 変更を申し出られる期限

  • 誰へ連絡するか

  • どのような手続きで変更するか

などをあらかじめ決めておくことが望まれます。

「会社が確定後に好きなだけ書き換えられるわけではないんですね」

「確定した勤務は、単なる予定表ではない。労働条件だ」

⑥ シフト勤務なら、1日10時間でも自由?

「シフト制なら、日によって10時間勤務でもいいんですか?」

「シフト勤務でも、労働時間の法律は適用されます」
原則として、
1日8時間
1週40時間
という法定労働時間があります。
これを超えて働かせる場合には、原則として36協定などのルールが必要です。
また、
6時間を超える勤務
→ 45分以上
8時間を超える勤務
→ 1時間以上
の休憩も必要です。

「シフト制だから労働時間のルールがなくなるわけじゃないんですね」

⑦ シフト勤務にも有給はある?

「シフトで働く人にも有給休暇はありますか?」

「もちろんあります」
シフト勤務でも、条件を満たせば年次有給休暇は発生します。
厚生労働省は2026年6月の改正で、シフト制労働者の年次有給休暇についても詳しく整理しています。勤務日数が少ない人には、その日数に応じた比例付与の仕組みもあります。

「『シフトだから有給は使えない』ということではないんですね」

「はい。シフト制であることを理由に、有給休暇の制度がなくなるわけではありません」

よくある勘違い
「シフト制なら会社が勤務時間を自由に決められる」

違います。
労働条件を明示する必要がありますし、シフトの作成・変更についてもルールを決めておくことが重要です。

「希望シフトを出したら必ずその通りになる」
これも違います。
希望をどのように扱うかは職場のルールによります。
大切なのは、希望提出から確定までの仕組みを確認しておくことです。

「決まったシフトを会社がいつでも変更できる」

一度確定した勤務日や勤務時間の変更は労働条件の変更に当たります。
厚生労働省は、確定後の変更について、労使双方が合意して行うよう示しています。

「シフト制なら8時間・40時間のルールはない」
これも違います。
シフト勤務でも、原則1日8時間・週40時間などの労働時間のルールは適用されます。

今日のまとめ
📌 シフト勤務は、勤務表によって働く日や時間が決まる働き方
📌 シフト希望を出しても、そのまま確定するとは限らない
📌 シフトをいつ作り、いつ知らせるかなどのルールが大切
📌 労働条件を「すべてシフト次第」と曖昧にしてよいわけではない
📌 一度確定したシフトの変更は、原則として労使の合意が重要
📌 シフト制でも1日8時間・週40時間などの基本ルールはある
📌 シフト勤務でも条件を満たせば有給休暇はある

今日の一言

「予定が変わる働き方だからこそ、変えてはいけないルールが必要です」

この回のポイント
シフト勤務とは?
一定期間ごとの勤務表によって、働く日や時間が具体的に決まる働き方。
どうやって決まる?
会社が、

  • 必要な人数

  • 営業時間

  • 仕事量

  • 労働者の希望

などをもとに勤務表を作ります。
ただし、作成方法や通知時期などのルールを、あらかじめ明確にしておくことが重要です。
決まったあと変更できる?
確定した勤務日・勤務時間の変更は労働条件の変更に当たるため、原則として労使双方の合意で行うことが重要です。
労働時間は?
シフト制でも原則、
1日8時間
週40時間
という基本ルールがあります。
有給は?
あります。
条件を満たせば、シフト勤務でも年次有給休暇を取得できます。
よくある勘違い

  • シフト制=会社が自由に勤務を決められる → 違う

  • 希望を出せば必ずその通り → 違う

  • 確定後も会社が自由に変更できる → 違う

  • シフト勤務には労働時間の上限がない → 違う

  • シフト勤務には有給がない → 違う