今回の一言
社会保険料とは、病気、けが、老後、失業などに備える社会保険制度を支えるためのお金です。
導入
給与明細を見ていた澪が、昨日の住民税とは別の欄に目を止めた。
澪
「凪先生、税金のほかにも健康保険とか厚生年金とか、いろいろ引かれています」
凪
「それが社会保険料です」
澪
「税金とは違うんですか?」
凪
「はい。税金は社会全体のさまざまな仕事に使われます。社会保険料は、病気や老後など、特定の生活上のリスクに備える制度を支えるお金です」
基本のキ
① 社会保険料って何?
凪
私たちは生活していると、
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病気になる
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けがをする
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年を取って働けなくなる
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仕事を失う
といったことがあります。
こうした出来事を、一人だけで背負うのではなく、みんなでお金を出し合って支える仕組みが社会保険です。
そのために支払うのが社会保険料です。
澪
「自分が今使っているサービスの代金、というわけではないんですね」
凪
「そうです。必要になったときに支えを受けられるよう、普段から支え合っています」
② 給料から何が引かれているの?
凪
会社員の給与明細では、主に次のようなものを見かけます。
健康保険
病院などで医療を受けるときの負担を支えます。
厚生年金
老後だけでなく、障害を負ったときや、家族の働き手が亡くなったときの保障にもつながります。
雇用保険
失業したときや、育児・介護などで仕事を休むときの支援に関係します。
また、一定の年齢になると介護保険料を負担する人もいます。
澪
「全部、目的が違うんですね」
③ 税金とは何が違うの?
澪
「結局、どちらも給料から引かれるお金ですよね?」
凪
「そこが分かりにくいところです」
簡単に分けると、
税金
→ 社会全体のさまざまな仕事を支える
社会保険料
→ 病気、老後、失業などに備える制度を支える
という違いがあります。
仁
「どちらも負担ではある。ただ、何のために集めるのかが違う」
④ 会社も払っているの?
澪
「給与明細に書いてある金額を、私だけが払っているんですか?」
凪
「多くの社会保険では、会社も保険料を負担しています」
例えば健康保険や厚生年金では、原則として会社と働く人が保険料を分担します。
つまり、給与明細から引かれている金額だけが、その人のために支払われている保険料のすべてではありません。
澪
「会社側も負担しているんですね」
⑤ 払った分は、そのまま自分に返ってくるの?
澪
「毎月払っているなら、将来その金額が全部自分に戻ってくるんですか?」
凪
「そういう仕組みではありません」
社会保険は、基本的に一人ひとりのお金を自分専用に貯めておく制度ではありません。
その時々で支えが必要な人を、加入している人たち全体で支えます。
自分が病気になれば支えてもらう側になり、元気に働いているときには支える側になります。
仁
「保険とは、自分だけの損得で完結する仕組みではない」
よくある勘違い
「社会保険料は税金と同じ」
凪
どちらも給与から差し引かれるため似ていますが、目的は違います。
税金は行政サービス全般を支えます。
社会保険料は、医療、年金、失業などの社会保険制度を支えます。
「病院に行かなければ、健康保険料は損」
今は使わなくても、いつ病気やけがをするかは分かりません。
社会保険は、必要になった人をみんなで支えることで、一人では負担しきれない大きなリスクに備える仕組みです。
今日のまとめ
📌 社会保険料は、病気・老後・失業などに備えるためのお金
📌 健康保険、厚生年金、雇用保険などがある
📌 税金とは使われる目的が違う
📌 会社員の場合、会社も保険料の一部を負担している
📌 自分専用の貯金ではなく、社会全体で支え合う仕組み
今日の一言
玲
「支える側と、支えられる側。その境目は、いつでも変わります」
この回のポイント
社会保険料とは?
病気、けが、老後、失業などに備える社会保険制度を支えるためのお金。
主なもの
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健康保険:病気やけが
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厚生年金:老後など
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雇用保険:失業など
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介護保険:介護が必要になったとき
税金との違い
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税金 → 社会全体のさまざまなサービスを支える
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社会保険料 → 特定の生活上のリスクに備える
よくある勘違い
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社会保険料と税金は同じものではない
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払った金額が、そのまま自分に返ってくる仕組みではない
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会社員の場合、本人だけでなく会社も負担しているものがある
