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深夜手当って何? 夜に働くといくら増えるの?――午後10時から午前5時は、25%以上の割増――2026/08/31 四人で学ぶ、キホンのキ

四人で学ぶ、キホンのキ
深夜手当って何? 夜に働くといくら増えるの?――午後10時から午前5時は、25%以上の割増――2026/08/31 四人で学ぶ、キホンのキ

今回の一言

午後10時から午前5時まで働いた時間には、原則として通常の賃金に25%以上を上乗せした深夜割増賃金が必要です。


導入

昨日、残業代について聞いた澪が、勤務表を見ながら首をかしげた。

「凪先生。夜10時を過ぎると『深夜手当が付く』って聞きますよね」

「はい。法律では、午後10時から午前5時までの労働に25%以上の割増賃金が必要です」

「それって、残業した人だけですか?」

「いいえ。そこが今日の一番大切なところです」

「深夜労働と残業は、別の話だ」


基本のキ

① 深夜手当って何?

一般に「深夜手当」と呼ばれますが、法律上は深夜労働に対する割増賃金です。

対象になる時間は、

午後10時から翌朝5時まで。

この時間に働かせた場合、会社は通常の賃金に25%以上を上乗せして支払う必要があります。

例えば、1時間当たりの賃金が1,500円なら、

1,500円 × 1.25 = 1,875円

が深夜時間帯の基本的な考え方です。

「夜10時から急に割増になるんですね」


② 残業していなくても付くの?

「でも、深夜手当って残業代の一種じゃないんですか?」

「別です」

例えば、

勤務時間が18時~翌3時

という夜勤だったとします。

最初から夜に働く予定だったとしても、

22時~翌3時

の部分は深夜労働です。

その時間には原則25%以上の深夜割増が必要です。

「定時の中でも付くんですね」

「はい。残業かどうかではなく、何時に働いたかで決まります」


③ 夜9時に働いたら?

「夜9時もかなり遅いですよね。そこには深夜手当は付かないんですか?」

「法律上の深夜割増の対象は、原則として22時から翌5時です」

つまり、

21時~22時
→ 深夜割増なし

22時~翌5時
→ 25%以上の深夜割増

となります。

「『夜だから』ではなく、時間帯が決まっているんですね」


④ 残業と深夜が重なったら?

ここは昨日の話とつながります。

法定時間外労働には、

25%以上

の割増があります。

さらに、その時間が午後10時から午前5時までなら、

時間外25%以上
+ 深夜25%以上

となります。

つまり、

50%以上の割増

です。

例えば1時間当たり1,500円なら、

1,500円 × 1.50 = 2,250円

となります。

「残業と深夜、それぞれの割増が重なるんですね」


⑤ 休日の深夜に働いたら?

法定休日に働いた場合は、原則として35%以上の休日割増が必要です。

その勤務が深夜にもかかれば、

休日35%以上
+ 深夜25%以上

で、

60%以上の割増

になります。

「『深夜』『時間外』『法定休日』は、それぞれ何に対する割増なのかを分けて考える」


⑥ 残業が月60時間を超えて、さらに深夜だったら?

「昨日、月60時間を超える残業は50%以上って習いましたよね」

「はい。その時間が深夜なら、さらに深夜割増が加わります」

月60時間を超える法定時間外労働では、

時間外50%以上
+ 深夜25%以上

となるため、

75%以上の割増

になります。

「かなり大きくなるんですね」

「それだけ長時間・深夜の労働は、負担が重いということだ」


⑦ 「夜勤手当」と「深夜手当」は同じ?

「求人で『夜勤手当1回5,000円』って書いてあることがあります。これが深夜手当ですか?」

「必ずしも同じではありません」

会社が独自に、

夜勤1回につき○円

などの夜勤手当を設けていることがあります。

一方、法律上必要なのは、22時から翌5時までの深夜割増賃金です。

そのため、求人や給与明細を見るときは、

  • 夜勤手当はいくらか

  • 深夜割増を含んでいるのか

  • 別に深夜割増が支払われるのか

を確認する必要があります。

「『夜勤手当あり』だけでは、内訳まで分からないんですね」

「そうです」


よくある勘違い

「深夜手当は残業した人だけ」

違います。

残業していなくても、22時から翌5時まで働けば原則として深夜割増の対象です。


「夜8時を過ぎれば深夜手当」

これも違います。

法律上の深夜時間帯は、原則として、

午後10時~午前5時

です。


「深夜残業でも25%増しだけ」

これも違います。

法定時間外労働と深夜労働が重なる場合には、

25%+25%=50%以上

の割増になります。


「会社の夜勤手当があれば、法律上の深夜割増は関係ない」

会社独自の夜勤手当と、法律上必要な深夜割増は区別して確認する必要があります。

大切なのは、最終的に法律上必要な割増賃金がきちんと支払われているかです。


今日のまとめ

📌 深夜労働は原則22時~翌5時

📌 深夜時間帯は25%以上の割増

📌 残業していなくても深夜割増は必要

📌 法定時間外+深夜なら50%以上

📌 法定休日+深夜なら60%以上

📌 月60時間超の時間外労働+深夜なら75%以上

📌 会社独自の「夜勤手当」と法律上の「深夜割増」は同じとは限らない


今日の一言

「夜に働く一時間は、昼の一時間と同じようには扱われません」


この回のポイント

深夜労働とは?

原則として、

22時~翌5時

に働くこと。

深夜割増は?

25%以上

例えば、

通常1時間 1,500円

なら、

深夜は基本的に

1,500円 × 1.25 = 1,875円

という考え方になります。

残業じゃなくても?

付きます。

最初から夜勤として働いていても、22時~翌5時の部分は深夜割増の対象です。

割増が重なると?

法定時間外+深夜
50%以上

法定休日+深夜
60%以上

月60時間超の法定時間外+深夜
75%以上

夜勤手当とは?

会社が独自に設定する手当の場合があります。

夜勤手当=法律上の深夜割増

とは限らないため、給与の内訳を確認します。

よくある勘違い

  • 深夜手当は残業した人だけ → 違う

  • 夜なら何時でも深夜割増 → 違う

  • 深夜残業も25%増しだけ → 違う

  • 夜勤手当と深夜割増は必ず同じ → 違う